野球場における基本的処置として、RICE処置があります。これは
REST(安静) ICE(冷却) COMPRESSION(圧迫) ELEVATION(挙上)
の頭文字を並べた言葉です。
野球において走った時、急にふくらはぎ、太ももが痛くなったと言う筋挫傷やデッドボールや、ランナーとの交錯による打撲、ヘッドスライディングをした時に、肘、肩が動かなくなる脱臼。バントの際、バットとボールで指を挟んだり、守備でのボール捕球時に突き指をしたり、捻挫や骨折等にRICE処置が適応されます。
RICE処置はすべてのケガの一番最初に行う施術法です。
この処置をしっかりと行うか、行わないかによって早期回復するか、痛みが長引くかが決定してきます。
肩 | 肘 | 手・足 | アイスマッサージ |
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投球後、すぐにアイシングをします。 | 膝や腰などにグルグルと捲いていきます。 | カップの大きさを変えれば足首にも適用できます。 | 痛みの出ているところに氷でマッサージします。 |
- 処置時間は約20分(指などの表層部)~45分(大腿部深層部など)行います。
- アイシングは約20分~45分を1~2時間に1回行います。高頻度に行わないように注意。
- 適切なRICE処置を行うことで炎症を最低限に抑え患部周囲が受ける2次的低酸素症を抑制します。
- 冷却時間 数分は強い冷却感→10~12分後血管拡張→その3~5分後血管収縮期の経過をたどる必要があり、途中で止めてしまっては効果がでません。
- 冷却媒体は0℃の氷を使用します。(ドライアイスや0℃以下の冷却媒体は凍傷注意)
- 冷却媒体が適切でない場合は凍傷になる可能性があります。
- 受傷後、1日~3日間は入浴、飲酒を避けてください。(腫れが増してしまう可能性があります。)
- 「ケガをしたらRICE処置を行えば良い」というものではありません。あくまでも「応急処置」となります。お近くの専門機関にご相談ください。
※アイシング適用外 : 冷却刺激による寒冷湿疹がでる、末梢血管の血流が低下しチアノーゼ症状がでる場合は適用外。
